2024.06.13
〇 理 事 会
全国市区選挙管理委員会連合会の理事会は、5月30日(木)午前10時30分、全国から69理事市区、176名が出席して、東京・文京シビックホール 小ホールで開催された。
司会を東京支部・中野区選挙管理委員会 永田 純一事務局長が務め、副会長の高松市選挙管理委員会 井上 悟委員長の開会の言葉で始まった。まず本連合会の 金子 武文会長の挨拶のあと、議長に東京支部・世田谷区選挙管理委員会の 山内彰委員長が選任され、次の議事について審議し、いずれも了承された。
(1) 令和5年度各会計歳入歳出決算の認定について
(2) 令和6年度事業計画及び各会計歳入歳出予算の承認について
(3) 総会の運営について
ア 会議次第について
イ 表彰状受領代表者について
ウ 経過報告について
・ 令和5年度経過報告
・ 令和5年度に提案された公職選挙法等改正要望事項の取扱いについて
・ 令和5年度公職選挙法等改正要望事項の提出について
エ 令和6年度通常総会に提案された公職選挙法等改正要望事項について
(4) 令和6年度及び令和7年度理事会・研修会の開催について
・ 6年度は11月21日(木)に大分県別府市で開催予定
・ 7年度は10月30日(木)に兵庫県姫路市で開催予定
(5) その他
・ 令和7年度通常総会は5月22日(木)に開催予定
・ 全選連ホームページのリニューアル
理事会は、11時40分、副会長の東海市選挙管理委員会 稗田 とし惠委員長の閉会の言葉で終了した。
〇 通常総会
令和6年度通常総会は、5月30日(木)午後1時、全国から324市区、753名が出席して、東京・文京シビックホール 大ホールで開催された。
総合司会を午前中の理事会に続き、東京支部・中野区選挙管理委員会 永田 純一事務局長が務め、副会長の清瀬市選挙管理委員会 岡澤 晃一委員長の開会の言葉のあと、本連合会 金子 武文会長が挨拶を行った。
これに続き、令和6年度選挙事務功労者397名(特別表彰 49名、一般表彰委員234名、一般表彰職員 114名)の表彰を行った。表彰代表者として特別表彰は山形県上山市選挙管理委員会 板垣 郁子委員長(代理受領 福島市選挙管理委員会 安倍 誠 一委員長)一般表彰代表者として委員の部が、大分県別府市選挙管理委員会 久保恭友委員長、職員の部が千葉県野田市選挙管理委員会 鈴木 廣事務局長がそれぞれ
壇上で表彰を受けた。
また表彰終了後、次の来賓の方々が祝辞を行った。
総務副大臣 馬場 成志
参議院政治改革に関する特別委員会委員長 豊田 俊郎
衆議院政治改革に関する特別委員会委員長 石田 真敏
(祝辞メッセージ)
公益財団法人 明るい選挙推進協会 理事長 門山 泰明
来賓祝辞のあと、次の来賓の方々を紹介し、一旦休憩となった。
〇 総務省選挙部
・清田 浩史 選挙課長
・北村 朋生 管理課長
〇 公益財団法人 明るい選挙推進協会
・古川 貴一 事務局長
その後、午後2時から再開となり、議長団に次の方々が選任され経過報告の承認後、議案の審議に移った。
〇 議長団
・世田谷区選挙管理委員会 山内 彰 委員長
・武蔵野市選挙管理委員会 田中 忠彦 委員長
・敦賀市選挙管理委員会 山本 竹司 委員長
・東近江市選挙管理委員会 廣田 綾子 委員長
〇 経過報告
金子会長及び三浦事務局長が、次の内容について一括して報告した。
(1) 令和5年度経過報告
(2) 令和5年度に提案された公職選挙法等改正要望事項の取扱いについて
(3) 令和5年度公職選挙法等改正要望事項の提出について
【経過報告の要旨】
① 本連合会の事業は、令和2年度以降、新型コロナウイルスの影響により、各種会議等については中止を余儀なくされていたが、昨年の5月から、感染法上の位置付けが5類に移行したことに伴い、社会生活も少しづつ日常を取り戻してきている。令和5年度は、通常総会に代わる理事会を昨年5月25日都内の文京シビックホールで開催したことに加え、10月5日には、令和元年度以来となる理事会・研修会を富山市で開催することができた。
本連合会の事業もこのような段階を経た上で、本日、5年ぶりに通常総会を開催できる運びとなったが、今後、各種事業を従来どおり進めていきたいと思うので、会員市区の皆様に引き続きご協力をお願いしたい。
② 令和5年度の法改正要望事項は12件あり、これらについては、昨年8月から特別委員会において調査・検討を行い、昨年10月、常任理事会での承認を得た上で、令和5年度法改正等要望事項として理事会で決定された。その後、12月7日、衆参の特別委員会委員長に内容を説明の上、要望書を提出した。また、同日、総務省選挙部長、衆議院第二特別調査室長及び参議院総務委員会調査室長にも、内容を説明の上、要望書を提出した。令和5年度の要望事項は、新たに「選挙公報の配布の補完措置について」などが加えられ、全部で9項目となっている。
③ 昨年、統一地方選挙が行われたが、投票率はほとんどの選挙で統一地方選挙が始まって以降、もっとも低い投票率となった。投票率は、さまざまな要因が複合的に影響するとされているが、私たち選挙管理委員会としては、1人でも多くの有権者の方に投票してもらうため、引き続き投票環境の向上策に取り組んでいく必要がある。若年層有権者には、教育機関と連携した主権者教育を、さらに積極的に実施していくことも必要と考える。
また、今回の統一地方選挙では、管理執行上問題となった事例は、依然として多く発生しており、本連合会としても、研修などを通じ管理執行上の問題の発生を防止するための取組を実施していきたいと考える。
④ 本年の元日、能登半島地震が発生し、250人を超える死者と、家屋の全壊・半壊を合わせて約2万8千軒にのぼる大きな被害をもたらした。そして、4月には台湾でも大地震が発生している。また、地震のみならず、今後、台風などの風水害による被害も考えられる。このような自然災害はいつ起こるか予測し難いものであるが、事前にある程度想定し最小限の対策を講じておくことは必要といえる。災害発生時には、投票所及び開票所における選挙人や事務従事者の安全確保のため、避難、誘導体制及び避難先のほか、繰延投票などの決定手続き等についても、あらかじめマニュアル化しておくことが考えられる。
続いて、三浦事務局長が令和5年度に提案された、公職選挙法等改正要望事項12件について、各項目別にその検討結果を説明した。
その後議事に入り議案を審議した。議案の検討概要は次のとおりである。
1 令和6年度通常総会に提案された公職選挙法等改正要望事項について
令和6年度通常総会に提案された新規公職選挙法等改正要望事項17件については、提案理由の趣旨説明を受けるにとどめ審議は行わず、特別委員会による調査、検討に付すこととなった。
また、これらの要望事項は特別委員会で議論し、理事会での決定を受け、令和7年の通常総会にその結果を報告することに決定した。
2 令和5年度各会計歳入歳出決算の認定について
原案のとおり認定された。
3 令和6年度事業計画及び各会計歳入歳出予算の承認について
原案のとおり承認された。
最後に、副会長の倉敷市選挙管理委員会 大熊 裕司委員長の閉会の言葉で、午後3時40分すべての日程を終了した。
〇 選挙事務研究会
選挙事務研究会は、5月31日(金)午前10時から中央区銀座ブロッサムホールにおいて開催した。参加者数は297市区、638名。
この研究会では、東京支部・新宿区選挙管理委員会事務局 高畑 範章選挙主査が司会を務めた。
最初に、金子 武文会長が開会の挨拶を行った後、総務省等から講師を招き、次の各演題により講演を行った。
(講演順)
・選挙をめぐる最近の情勢について 選挙課企画官 友井 泰範
・選挙の管理執行と啓発をめぐる課題 管理課長 北村 朋生
・選挙の管理執行上問題となった事例等について 管理課課長補佐 棚橋 邦晃
・若年層選挙啓発の課題 麗澤大学教授 川上 和久
すべての講演が終わった午後3時、副会長である北海道支部・砂川市選挙管理委員会 千葉 美由紀委員長が
閉会の挨拶を行って終了した。